AWSでネットワークを構成するための要素(まずは物理的な構成)

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前置き

 以前AWSWeb開発環境を構築しましたが、改めてAWSで環境を構築するにあたり最低限必要となりそうな要素について整理してみたいと思います。

 

 本家ドキュメントはこちら↓

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/using-regions-availability-zones.html

今回の目的:AWSを利用するための知識として、まずはインフラ的な要素(のさわり)を理解する。

 

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リージョン

 AWSは世界各地に物理的なロケーションがあり、これをリージョンと呼びます。

 日本には、ap-northeast-1 東京リージョンが存在しており、関東圏に物理的なリソースが存在しています。

 リージョンは複数のアベイラビリティゾーン(AZ)で構成されています。

 東京の他に日本のユーザの強いリクエスト(国外にデータを置きたくない企業や官公庁とか?)から大阪にもローカルリージョンというものが存在しています。現時点ではDR対策やバックアップ用途ですが、2021年初頭に正式なリージョンとなると発表がありました。

AWS 大阪ローカルリージョンをフルリージョンへ拡張中

2020/1/20 AWSブログ

https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/in-the-works-aws-osaka-local-region-expansion-to-full-region/

アベイラビリティゾーン(AZ)

 アベイラビリティゾーンは複数のデータセンターで構成されています。

 このデータセンターのどこかでEC2インスタンスが稼働することになります。

 AZは数十キロというレベルで離れているという噂を聞いた事があります(AWS曰く、『意味のある距離で分離されている』)が、AZ間は低レイテンシーなネットワークで結ばれており、別々のAZEC2インスタンスを配置しても、業務システムレベルでは問題無い程度の通信が可能と考えて良いと思います。ものすごいシビアな方からはツッコまれそうですが。

 AZの大きなポイントとして、AWSではEC2インスタンスを配置する際には複数のAZにインスタンスを配置することが推奨されています。

 

アベイラビリティゾーンを使用した静的安定性

https://aws.amazon.com/jp/builders-library/static-stability-using-availability-zones/

 

ローカルゾーン

 ローカルゾーンは現時点では米国西部 (オレゴン:us-west-2)リージョンで使う事ができます。
AWS Local Zone

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/global-infrastructure/localzones/

引用:AWS Local Zones は、AWS のコンピューティング、ストレージ、データベース、その他の選択サービスを、現在 AWS リージョンが存在しない大規模な集団、産業、IT センターに近づける、新しいタイプの AWS インフラストラクチャをデプロイするサービスです。AWS Local Zones を使用すると、特定の地域のエンドユーザーとリソースにローカルなアプリケーションのレイテンシーの影響を受けやすい部分を簡単に実行できるようになります。さらに、メディアやエンターテイメントコンテンツの作成、リアルタイムゲーム、貯留層シミュレーション、電子設計の自動化、機械学習などのユースケースのレイテンシーを 1 桁台のミリ秒に抑えます。

 ローカルゾーンは現在ロサンゼルスで利用できるようですが、かなり地理的な要件に限られたサービスのようです。

 日本における大阪ローカルリージョンみたいな特定ユーザ向けのサービスなのかなと想像してますが、VPCを拡張して使う事が出来るみたいなので地域に特化したAZ、ということかなと思います。

今回のまとめ

 今回説明した概略図です。
以前説明に使った構成図から、リージョンとAZを抜き出してます。
リージョンには複数のAZがあるんだな、と理解していただければと思います。

  • AWSのリージョンは物理的なロケーション
  • リージョンには複数のAZがある
  • AZはデータセンターの集まりであり、AWSでは複数のAZに分散させた構成を推奨している

 AWSでサーバを動かすにあたって、本来は物理的な構成を理解しても無意味かと思うかもしれませんが、インフラを中心に考えてVPC、サブネットといった論理的な構成と物理的な構成がイメージできるとAWSの高可用性というメリットを活かせる構成ができるようになると思います。

 ちなみにグローバルなリージョンやアベイラビリティゾーン、ネットワークの概念などは以下のURLで確認する事ができます。

https://infrastructure.aws/

ひとまず以上です。

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